第5話  フィルムもデジタル化で戦力に

 これは正統派、フィルムを使用して撮影しています。
まだデジタルを撮影から生かせる時期以前の仕事です。
あおりに拠って生じる上部の光量減がはっきり判ります。
前板を上に傾ける向ける操作もしてありますが、限界です。
センターフィルターもありますが、この場面はハレーション
を起こしやすいので使っていません。
 
どこがデジタルかって?
 ニコン8000EDでフィルムスキャンして、調整、加工して
います。 
上方の光量落ちの修正も入れてありますが、これ以上は
不自然に見え、このフィルムの暗部が赤っぽくなる癖の
修正もこれ以上は他の部分が不自然に見え、限界です。

 データの容量は約300MBあります。
 なぜこんなに容量が大きいのか?
それは写真展用のパネル写真に使う為です。
 ネガプリントでは思いどうりのプリントにはなりませんでし
たが、それはラボのせいではありません。
 この様に広範囲のトーンがあると、いくら焼込みや覆焼き
をしても限度があります。

 デジタルデータなら部分的な処理も出来ます。
ここではネガプリントではうまく出来ない光の十字架を焼き
出し、ステンドグラスも露出の違うデータを合成しています。


(相当拡大してもこの位の解像度をもっています)



(沼田市 ホテル・ヴェラビータ)
(トヨVX125+スーパーアンギュロンXL47+リアラエース)