第22話  建築を写せるレンズとは −3− TAMRON 28-75 F2.8

 前回に引続きタムロンレンズ、の検証です。
 
今回は28−75 F2.8の明るいズームです。
評論評価が高く、プロにも所有者が多いレンズです。
28−300に比較したら、大分安心して見られる様に
なりました。 

 これも苦手な領域はやはり28mm域です。
歪みの形は、中程が樽で外側は陣笠スタイル。
もしこの領域を撮影で使用したい場合は、他のレンズ
にお任せした方が良いと思います。 後ほど登場しま
すが、キャノンEF 17−40 F4Lがいい結果を出して
います。
50mm域からは糸巻型歪曲が始まりますが、確かに
いい方の部類に入るでしょう。


 レンズのコストパフォーマンスは、評論通り最高か
も知れませんが、私は造りが気になります。
 レンズの75mm域での、飛出たレンズのグラグラ感
は造りのもろさを感じさせ、外装の安っぽさと合いまっ
て、私には所有する喜びを感じさせてくれません。

 所有する喜びって値段の高い安いではありません。
よく自分の要求に応えてくれてるな、って時に生まれ
るもので、そうなれば欠点すら可愛くなります。
高級なものでなくても美的には作れそうですが、いか
がなものでしょう。