第24話  建築を写せるレンズとは −5− SIGMA 12-24 F4.5-5.6EX DG

 これを以って今回のレンズレポートは一旦終了
致しますが、テストをしたいレンズが揃いましたら
またやってみたいと思います。

 結論から申しますと、このレンズがあったから建築
にもデジタルが使えた、と言えます。
 発売が03年11月で、いまだにフルサイズで使える
唯一の超広角レンズです。 欠点が無いわけでは
ありませんが、建築で気になる歪の点では最大級
の賛辞を与えたいと思います。
 ズームでこの性能でしたら、単焦点レンズ4、5本
分の価値があり、単焦点レンズも20mmクラスには
歪があります。 欠点として、周辺で画像が流れる
傾向がありますが、トータル的な性能を考えると良と
せざるを得ないでしょう。 世界に類を見ないレンズ
でありながら、8万円代で購入できるとは「あんたは
偉い」です。 

 各種ズームレンズを比較してみますと、ある程度
高額なレンズに、解像度に問題があるものはあまり
なく、問題なのは「歪」にあると思います。 知らない
で使ってはいませんか?

 比較の為に17−40と並べてみましたが、歪に関してはシグマの優位性を感じます。
偏光フィルターを使用したい場合は、キャノン製を使わざるをえませんが、役割分担と割り切れば良いことです。
シグマ製のこのレンズ、評論家によっては良く言いませんが、私はこのレンズの太く、ずんぐりしていてますが、
実際はコンパクトでいいデザインで大変気に入ってます。 
 欠点の像の流れも、一番出にくい方法を今後テストしてみたいと思っています。