第7話  補助光の生かせる撮影術 (2)

 大型カメラ利用した場合、建築で一番スタンダード
な焦点距離は、4×5だったら75mm、6×9では
47mmになりますが、撮影に使うパンフォーカスで
きる絞りは、F22が一般的と思います。
 この絞りでストロボ光を利用したい場合は、普通
のグリップタイプでは役不足で、ゼネレータ付きの
大型を使用する事になります。 広告用ではその
様にしますが、竣工写真では不効率過ぎてそうは
しません。 私も他の方々も、ライトを使うくらいで
済ませてきました。

 デジカメの良いところに、光のコントロールのし易
さがあります。 絞りはF11でパンフォーカスとなり
ますし、解像度も美味しくなります。

 ここではガラス壁の持味を生かしながらも通路も
程よく明るくなるよう撮影しました。 ガラス壁を抜け
てくるグリーンがかった色調を殺さない様、ストロボ
光を軽く壁にバウンスしています。
 つき当たりの鏡には私が写っているはずですが、
消してしまった方が面倒は起きませんね。

(薬研社本社 EOS20D+EFs10−22)