第15話  光に恵まれなくとも爽快表現

(ラプラ中央林間 EOS1Ds+SIGMA12−24)

 前回14話と同じ建物ですが、このアングルが
この建物の顔になります。
 建物が弧を描きながら西面と北面に振り、夏場
なら良いのですが、秋冬の撮影では半分が影の
中に入ってしまいます。、 またこの時期は、太陽
の低さと絡んで強いコントラスト表現になってしま
います。 それでも邪魔な要素が無ければ、各種
調整でいい写真は可能ですからOKです。

 実際の現場では、この様な商業施設でオープン
前に外観撮影が可能になることは、ほとんどあり
ません。 オープン後暫くして、現場が落ち着いて
から撮影する場合が多くなります。

 オープンしてからとなると、日中はお客様と自転
車とかで始末の悪い写真しか写せない場合があ
ります。 引いて撮影できればまだいいのですが、
寄って撮影している場合と、光線が良くない時は
見苦しい絵になります。 この場面では、その様な
事態を予測しておりましたので、開店前の時間帯
に予め撮影をしておきました。 結果はやはりその
写真を使った方がベターと判断しました。

 しかし日射の無い写真は、そのままではくすんだ
色調で面白くはありません。 フィルムの撮影です
と色調と濃度以外には操作することが出来ず、それ
で納品となります。 フィルム撮影で調整できずに
困るのは、コントラストと彩度です。 つまりデジタル
撮影で利があるのは、この調整が可能という点で
す。